説明文
平成元年に笠岡市北木島町大浦地区の埋立地で開催された、かさおか石彫シンポジウムの公開制作作品。模型審査を行い、選考された実物大の石彫作品を現地で公開制作するイベントで、1か月間北木島に滞在して制作された。制作作家は兵庫県の牛尾啓三氏。
北木島豊浦地区のフェリー乗場に設置されており、地元のシンボルモニュメントととして愛され、回りには花壇が整備されいつも花が絶えない。
かさおか石彫シンポジウム実行委員会が平成2年に発行している図録のコメントを紹介すると「すばらしい瀬戸内の風景、灼熱の8月、白く輝く北木石、心温かく見守る島の人々、このような満たされた条件の下で、1か月間、精一杯の制作をさせていただきました。1年が過ぎた今でも、当時の様子がありありと浮かんできます。私の作品は北木島の豊浦フェリー乗場に設置されました。島の人々や、島を訪れる旅人に1989年8月の石彫シンポジウムがあったことを語り続けてくれると思います。」図録より転載。
参考資料
「かさおか石彫シンポジウム」/平成2年12月15日/かさおか石彫シンポジウム実行委員会発行